社会学部を選んだ理由

学部別在学生インタビュー(大学案内2025)

2024/05/07

立教を選ぶ理由

OVERVIEW

社会学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。

社会学部社会学科4年次 長谷川 サラさん(新潟県 新潟明訓高等学校)

■学科を選んだ理由
社会問題に関する科目の豊富さが魅力でした。もともと関心のあった「労働」「人種」「ジェンダー」「セクシュアリティ」についてはもちろん、「災害」「家族」「教育」など幅広いテーマを扱う講義が揃っています。大学での学びを構築する上で、私にとって非常に有意義に感じ、入学を決意しました。高校生のころからメディア業界、特に報道職を志望していたため、社会学科で培った多くの知識と経験が就職活動の際にも役に立ちました。

■研究テーマ
「労働社会学」を学ぶゼミに所属し、「出所者に対する就労支援」というテーマで研究を行っています。出所者への就労支援は、通常の就労支援や障がい者に対する就労支援などと比較すると、世間一般の理解度は低いと感じます。その実態はどうなっているのか、今後支援は拡大していくのかという問いを明らかにしたいと考え、このテーマを設定しました。地元の新潟県を中心に、「就労支援を行う団体」「出所者の受け入れ企業」「出所者本人」という異なる立場の状況や意見を調査しています。

■学科での学びをとおして得たもの
以前の私は、「他者の意見を尊重すること」と「自分の意見を伝えること」の両立がうまくできていませんでした。他者の意見に流されて傷ついてしまったり、他方で自分が強く主張しすぎて相手を傷つけてしまったりといった経験があったのです。しかし、多様な社会問題に触れて常識を考え直す機会を得たり、ディスカッションを重ねて多角的な視点をもつようになってから、他者の意見を尊重しつつ自分も主張することができるようになってきたと感じます。社会に生きる人間として、他者を思いやりながらもしっかりと自分の軸をもつことが大切だと気づきました。

社会学部現代文化学科4年次 山下 侑祐さん(熊本県 熊本学園大学付属高等学校)

■学科での学びをとおして得たもの
1年次で学ぶ、「全ての文化に優劣はない」という文化相対主義の視点は、現代文化学科の学生として忘れてはならない大切な軸だと思います。初めて知る異文化へのかかわり方について、いま一度深く考えるきっかけとなりました。自分の中にある無意識の「当たり前」を疑い、目の前の事象に対して決めつけなく思考を巡らせる習慣が身につきました。社会学的な視点をもち、フラットに物事を考えられるようになったと感じます。

■研究テーマ
所属するゼミでは、宗教やセラピー文化を研究しています。関連文献を輪読した後、各自で調査対象を決めます。私は「ギャンブル」をテーマに選択。競馬や競輪、オートレース、totoといったギャンブルに傾倒する大学生について調査と分析を行っています。自分自身がこれらを少し嗜むこともあり、学生がギャンブルをするという行為を社会学的に探究してみたいと考えました。

■将来の目標
卒業後は大手旅行会社への就職が決まっています。まずはそこでひたむきに働き、周りから信頼される社会人になることが当面の目標です。将来的には地元の熊本に戻り、本学科で学んだ知識を最大限に生かして、活気に満ちたまちづくりをはじめとする地域おこし事業に取り組みたいという夢があります。そして、私を東京に送り出してくれた家族にいつか恩返しをしたいです。

社会学部メディア社会学科4年次 三木 康太郎さん(千葉県 麗澤高等学校)

■学科を選んだ理由
大学受験時に学びたい分野が決まっていなかった私は、学問の幅が広い社会学部であれば自分の興味に応じたテーマが見つかると考えました。中でもメディア社会学科を選んだのは、自分の趣味である「音楽」との親和性を感じたからです。高校時代、バンド活動に取り組んだ時間がとても有意義だったのですが、ふと自分が音楽やテレビなどの「メディア」に興味をもっていることに気づき、学問として学んでみたいと思ったのです。

■おすすめの科目
井手口彰典教授の「音楽社会学」は童謡を切り口に社会を捉える授業です。童謡のもつ意味合いを時代ごとに分析し、社会常識が絶対的なものではなく、その時々によって様変わりすることを明らかにしていきます。先生は「社会の枠組みは相対的なもの」と説かれていて、その例がコロナ禍のマスク社会であり、当時の「常識」も時代が変われば「特異な」現象になると話されていたのが印象に残っています。この授業で得た多角的な思考は、その後の学科の学びにおいても非常に役立ちました。

■学科での学びをとおして得たもの
社会で起こる事象は目に見えないながらも全て言葉で説明できる、という気づきは、社会学を学ぶ上でとても意義深いものでした。社会学とは、あらゆる事象が生じた原因を言葉によって明らかにする学問だと考えています。それは決して簡単なことではなく、決まった答えが存在しているわけではありません。しかし、自分が感じた疑問に向き合い続けることで、最適解を見つけようとする探究心が高まりました。これは社会人においても必要な姿勢であり、今後さまざまな課題に対峙した時にも必ず役立つはずです。

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